今の人の寿命は長すぎる気がする。
今の人の寿命は長すぎる気がする。
ということをたまに感じる。
僕は29歳で独身で子供もいないのでそう感じるのかもしれない。
年齢や孫や子供がいたら全然違った感じかたなのかもしれない。
何歳くらいが適正とかそういうことはわからないが、長いもしくは長く思えるがゆえに結論を先送りにしたり、次のチャンスを探ったりしすぎている感じが僕にはある。
よく言えば生き急いでいない、悪く言えば本気で決断をしようとしていない。
端的に言って、終わりの見えないモラトリアムの中にいる感覚を感じる。
結婚や出産を望む女性だと、事情が違いそうだが、独り身な男は割とこんな感じに思えてしまう。
例えば恋愛においても、良いと思える相手でもベストな選択出ないように感じたり、恋愛においては良くても結婚となると結論を急ぎたくなくなる。
人口や機会が限られた時代であれば、もっと突き進むような決断をしやすかったのかもしれない。
また、現代は選択肢や自由が多いように見えるが、実際にはそうでないとも感じることがある。ネットには情報が溢れていて、すぐに比較や他人との相違を見つけることができる。
そこを気にしすぎるが故に、決断ができなくなったり、決断を見送ったりはる事がないだろうか?自分には残念ながらそんな傾向がある。
直接的には他者との関わりが減ったのに、間接的により他者の生々しい考えに振り回されている。それもかなり無自覚に近いところで影響を受けている。
太陽の塔などで、おなじみの岡本太郎が本の中で、人間は過去や未来を重視しすぎるが、もっと今の瞬間に注力すべきである。というような事を言っていたが、それがその当時よりも重要に思える。
将来の事も大切ではあるけれども、それを考えすぎて今をおざなりにして良いわけではない。
特に先が長く思える時代だからこそ、この考えは心に置いておきたい。
毎日を真剣に本気で生きろ。なんて事は容易くはできないけれど、いつでも死ぬかもしれないということ、死というものをもっと身近に感じておかないといけないと、自分自身に強く感じる。
もっと人生には死に触れる機会があった方が良い。死があってこその本当の意味で生きる事ができるのかもしれない。
でも、とりあえず少し休みが欲しい今日この頃です。