みのむしXのブログ

過去のあれこれと。日々思ったことをとりあえずは書いていく。

TBSラジオの小林豊アナの異動に関して感じた事

TBSラジオを日頃から好きで聴いている。

もちろん番組によってもは好き嫌いもあるが、気に入っている番組がいくつかある。

その中のひとつである「土曜ワイドナイツのチャキチャキ大放送」の中での中継を担当していた小林豊アナが、社内の異動に伴い番組を降板。本人の言い方によれば“アナウンサーは廃業”との事だった。

 

詳しくはこちらを読んでほしい

https://www.msn.com/ja-jp/entertainment/tv/tbs小林豊アナ「廃業です」異動前ラストあいさつでナイツ土屋and出水麻衣アナ号泣/ar-AADBv7f

 

小林豊アナの中継コーナーは、都内のいろいろなところに出かけて、素人にインタビューをして、割ときつめのイジリもするというような内容。

とても面白いのだが、あえてやっているのだけど、けっこう失礼な話し方や接し方とも取られる感じもあり、嫌悪感を強く感じる人もいただろうと思う。

個人的には概ね好きで、たまに不快感もあったけれど、それも含めて良い意味で少し古めな横暴さが魅力の中継コーナーだった。

特に最終回でも行われた豊島園での中継は毎回面白く、小林豊アナだからこそできる内容だった。

 

最終回の放送の中で小林豊アナは「二度と喋るかよTBS」と言った発言や、無許可でのTBS のお膝元である赤坂サカスからの中継をした。

一人のサラリーマンとしての振る舞いとしてはかなりまずい事だと思うし、今後の立場を悪化させかねない。

こういう行為を批判する人もいるだろけれども、僕はひとりの専門職に就く人間として、心から同情してしまう。

専門職とはいえ僕の仕事とアナウンサーという仕事とではかなり事情は異なる。

しかし、憧れてその職に就き、その仕事を生きがいとした人間の気持ちは痛いほどにわかる。

もし仮に自分の力が及ばない事情により、今の仕事ができなくなった場合に、僕は自暴自棄にならずに生きられる自信はない。

 

最近では大きな会社でもITによる効率化に伴う大規模な人事異動がある。今回のケースとは根本的に事情は違うけれども、似たような状況に置かれる人は多くいるのだと思う。

 

そしてTBSのアナウンス部はどうもこの頃騒がしい。安東弘樹さん、宇垣美里さんがフリーになり独立。その前には枡田さんが事業部に異動になったりもしている。

社長も変わったり長寿番組の「荒川強啓デイキャッチ」が終了したりと、TBS内でいろいろとゴタゴタがあるのは想像に難くない。

 

枡田さんは今回の件に関して、小林豊アナの振る舞いにはTwitterで厳しめの意見をしている。プロ意識やプライドという意味では枡田さんの意見にも共感するところもある。

 

小林豊アナもフリーになるという選択肢があったと思うし、今後そうなるかもしない。

社内に残る以上は、こんな事をしない方が合理的だし、会社員としてプロとしても正しいと思う。

けれど、今回の中継の振る舞いこそ生放送ならでわの良さがあり、小林豊アナのらしさが発揮されていたと感じた。

こういう人がいてもいいんじゃないかと思う。

 

TBSラジオ好きなんだけど、この頃の新番組はあまり面白く感じられない。

さらに愛着のあるアナウンサーが離れていけば、好きではいられなくなるかもしない。

 

ラジオは習慣で聴くメディアで、テレビ以上に生活の一部になりやすい。

そういう事をTBS は考えた編成をしていたように感じていたが、最近はどうも怪しくなっている。

もちろん、僕の感性が古くなっていたり保守的になっている事もあるとは思う。

 

僕は元々はニッポン放送オールナイトニッポンや今はないオールナイトニッポンいいネ!という番組からラジオを聴き始めた。

ニッポン放送は当時も今も人気番組でも、容赦なく終わらせたり、パーソナリティを変える傾向がある。

それがうまくいくときも、失敗するときもある。また、いろいろと揉めて辞めていくパーソナリティもいる。

特に近年好きだったアルコ&ピースの番組の終了によって、ニッポン放送に対する僕の愛着は消滅した。

そういうところと比較してもTBSラジオは長く続く番組やコーナーがある事や、そういうものを重視する姿勢を僕は好きでいた。

変えていく事は必要だとは思うけれども、もう少しやり方があるのではないかと思う。

 

とりあえず、小林豊アナの今後が良いものであってほしいし、立場が危うくならない事を切に願います。